オリックスを自由契約となった中村紀洋内野手(33)の問題に触れてみたいと思う。この問題は一選手の「大いなる勘違い」とこれまでのプロ野球球団経営サイドのいい加減ぶりが合わさりあって、一段と大きな問題となっている。
まず選手側であるが、一体どこの世界に「打率.230 本塁打12本」の選手に1億円以上もらえるという気持ちが生まれるのか、まったくもって理解ができない。ハッキリ言って、5億円ももらっていたのが不思議な選手で、実績を続けて出してきたわけでもない選手が、何を言っているのかということにしかならない。勘違いもはなはだしいとはこのことを言うのではないかと思う。特に大阪近鉄バファローズ出身の選手には申し訳ないが、一ファンとしてあまりにも人間的に認められない選手が多いのではないかと思う。プロ野球の世界は実力本位の世界で、力のあるものがレギュラーポジションを奪い、そしてそれに見合った報酬を受け取る、それが本筋というものだと思う。
経営側から見たときに、実力以上にビジネス上の見返りがある場合は、上の例に当てはまらないかもしれないが、一度上がった給料があまりダウンしないといったいままでの球界の慣習に問題があるのではないだろうか?どんぶり勘定の査定を行ってきた経営側に、選手を納得させる義務もあるのではないかと思う。あくまでも会社・グループの問題ではあるが、独立採算制で行っていない球団が多いことを考えると、今後改善される可能性も少ないのかもしれないが・・・。
オリックスという、金銭嗅覚がすべての会社がオーナーである以上、そして成績を上げていないこと、また「和」を乱すことに嫌悪感を示す日本人の感覚を持ってすれば、それを察することのできない中村ノリは、本人には大変申し訳ないが「干されて当然」なのである。
フリーエージェント制度の功罪 (2006/12/10)
ストーブリーグも熱戦の火蓋、と思いきやすでに終戦の方向に向かっているようだ。今シーズンの振り返りの第2回として少々意見を述べてみたいと思う。
ご承知のように新聞・テレビ等で報道の通り、大物FA選手として小久保(G→H)、小笠原(F→G)が移籍した。その陰に隠れて、門倉(YB→?)の動向が報じられている。今期10勝をあげ、最下位チームの投手陣の中で1人気を吐いたといえるだろう。交渉過程の報道を見ると、今期推定年俸7,500万円からのアップはほとんどなく、また単年契約を提示されたとの事だが、本人はこれを不服として、ほぼジャイアンツへの移籍を決めたようである。そのジャイアンツでは推定年俸1億円・2年契約を提示された模様であるが、野球ファンとしてまったく納得が行かないのは私だけであろうか・・・。
本人には失礼かもしれないが、ハッキリ言って門倉選手の価値は1億円の価値があるとは思えない。別に彼を非難するわけではなく、球界の風潮が悪いのだとは思うが、球団経営が成り立っていないといわれるチームが多い中で、1億円ものサラリーを払う価値がどこにあるのだろうか?今期10勝9敗、防御率4.84の投手である。野球を知らない方にわかりやすく言うと、10勝っても同じだけ負ける、そして1試合平均で5点近く取られる投手であるということだ。そのような選手に給料をポンポン上げるようなビジネスを、僕は野球界以外には聞いたことがない。
ベイスターズのフロント陣が、今シーズンの契約更改で保留者続出というのもわからないでもないが、最下位球団で観客動員も減り、収入自体が減って、それでいて当事者の選手がそれでも成績だけで給料を上げろというのは、ちょっと違うような気がする。球界でこれまで、成績が悪かったときに年俸が下がる事例が少なかったことから起こってしまうことは明白だが、この支出の部分を改善してゆかないと、いつまでたっても不安定な経営が続いてしまうことは間違いがない。
二度とバファローズのようなチームを出さないように、球界全体で改善してほしい事例である。
2006年のプロ野球界をふりかえって・・・ (2006/11/19)
アジアシリーズをもって、今期のNPBの公式戦がすべて終了した。すでに各チームとも来シーズンへ向かって始動しているが、今シーズン自分が感じたことを年末までの数回にわたって、書き綴ってみたいと思う。
一番に感じたことは、セパ両リーグの温度差。来期からのプレーオフ(クライマックスシリーズと名前がきまったようだが)導入に向けての話し合いが、まったくファン不在の論議がされていることが納得がいかなかった。一昨年あれだけもめにもめた球界再編問題。球団vs選手会という図式にはなっていたが、12球団以上維持というファンの声が届いた形になった。また、パシフィック・リーグが導入したプレーオフ制度も、日本シリーズで圧倒的な敗戦?をしたセントラル・リーグからも導入の声があがり、同時開催ということで落ち着いたのは評価できるのではないかと思っている。
しかし、そこに至るまでの過程があまりにもお粗末であった。まず日本シリーズ出場権の問題だ。両リーグの「優勝」チームが出場することで、日本一を争うのが本来の趣旨だが、来シーズンからはどうも違うらしい・・・。リーグ戦1位通過チームを「優勝」とし、日本シリーズ出場権争奪のシリーズをプレーオフとして開催するというのだ。これは見ているほうにとって、興味が半減してしまう。昨年・今年とプレーオフを観戦したが、あの手に汗握る熱戦は、リーグ優勝をかけた戦いであったからに他ならない。その証拠にレギュラーシーズンの大一番だけでなく、プレーオフにもそれ以上のファンが詰め掛け、優勝に向けたガチンコの戦いを野球ファンに見せてくれた3年間であった。これはその場にいた、またテレビ・ラジオを含め観戦した人でないとわからないのではないだろうか?
いま野球人気凋落などといわれているが、その原因を作ったのはファン不在の経営スキームを作り上げた経営者たちと、これまでその恩恵にあずかりながらも手のひらを返すようにそっぽを向いてしまったマスコミにあると考える。ここ数年のパシフィックリーグの盛り上がりは、地上波の全国放送もなく、地域に密着して盛り上げてゆくしか道のなかったことが、逆に功を奏したのではないだろうか。おらがチーム、うちのチーム、私のチームと応援してくれるファンが、各チームを支えてくれているのである。
この期に及んでの巨人中心主義を改めよう。「すべては歓声のために」というスローガンが絵に描いた餅とならないように、ファンの声にもっと真剣に傾けてほしい。あれだけ給料をもらっている選手の皆さんも、たかが数試合増えたくらいで文句を言うとはふざけすぎだ。完全にそっぽを向かれないように、今ならまだ間に合う・・・。
アジアシリーズ2006 (2006/11/16)
12日の決勝戦、北海道日本ハムファイターズ×La Newベアーズ(台湾)戦を観戦した。東京ドームへ到着すると、昨年ほどではなかったが当日券を求める人の長い列が、いよいよ決戦の日だということを感じさせてくれる。いや、東京のパ・リーグのファンには前売券を買うといった習慣がないことと、決勝戦に果たしてファイターズが進むのかさえもわからなかったなのかもしれない。かくいう私も金曜日の台湾戦の勝利を見届けた上で、イープラスで予約をした口だから、あまり人のことは言えないのかもしれないが・・・。
そこにスーパースター新庄の姿はすでになく、頼れる助っ人セギノールも入国できないのでは、今シリーズの苦戦が予想された。そこにいたのは、野武士の風体で敵をなぎ倒す小笠原の姿だった。最後になるかもしれないファイターズのユニフォームに袖を通し、向かってくる敵に対し、真剣勝負を挑む姿は、悲壮感すら漂うものだった。しかして去年のマリーンズ同様、ベテランから若手までが自分の役割をきちんと果たし、ついにファイターズはアジア一の栄冠を手に入れた。
スタンドを見ると1F一塁側と外野スタンドはほぼ満員。台湾側に空席があるのは仕方がないとしても、2F席に人がいない・・・。去年の決勝戦、2Fスタンドまでマリーンズのユニフォームを纏ったファンで一杯だったあのドームは、そこにはなかった。長年ホームグラウンドとしてきた水道橋の地に、捨て去ったグラウンドとはいえ彼らが最高の栄誉を手に入れるために戻ってきたのだ。あまりにもさびしい光景に思わず言わずにはいられなかった。「ファイターズファンよ、どこへ行ったのだ」と・・・。
主力選手が軒並み去り、監督問題も勃発し、昨年のマリーンズを思わせるような激動のシーズンオフを迎えたファイターズ。しかし今年の栄冠が色あせることはない。胸をはれ!そしてどうしても北海道に、札幌に入りたいと思わせるチームになるための試金石が、また4ヶ月半後にはやってくるのだ。
エキサイティング・パ!来シーズンもすばらしいシーズンを私たちに見せてほしい。最後の公式戦、アジアシリーズの決勝戦まで・・・。
プレーオフ第1ステージ (2006/10/9)
2位ライオンズと3位ホークスとの間で争われたプレーオフ第1ステージ。結果は2勝1敗で福岡ソフトバンクホークスが第2ステージへ進出することとなりました。この3試合を通して感じたことを少し記したいと思う。
この3連戦のキーは、ライオンズ側から見た場合、いかに松中・ズレータを押さえ込むことができるか、ホークス側からは逆にこの2人が本領を発揮できるかであった。結果から言うとライオンズは寝ていた二人をたたき起こしてしまい、この結果につながったのではないかと思う。
短期決戦では徹底的にマークすることで、主軸バッターを押さえ込み、打線を分断するというのは鉄則であり、事実、過去のプレーオフ、日本シリーズを勝ち上がったチームには、この作戦が当たった例を挙げることは枚挙に暇がない。特に過去2年間のプレーオフで完全に4番松中が押さえ込まれたホークスは、強さを見せ付けてシーズン1位通過しながらも、プレーオフで敗退してしまったことは記憶に新しい。また松中本人も自分の責任であることを強く自覚しているがゆえに、負のスパイラルに陥り悪循環になってしまっていた。この悩める4番を起こすことなくゲームを進められれば、おそらくライオンズがすんなりと勝ち上がっていただろう。しかし、これは伊東監督の采配ミスといっていいのかもしれないが、ミートに徹したバッティングを心がけていた第2戦で、左対左にこだわった采配を行ったことで、逆にタイムリーを浴びることとなり、悩みも何もすっかりと吹き飛ばしてしまった。打線さえつながればホークスに怖いものはなくなり、ライオンズの勝機が薄れていったことは言うまでもない。
10/11からのファイターズとホークスのプレーオフ第2ステージ、やはりキーは松中が握っているといえるだろう・・・。
優勝するということ・・・ (2006/9/24)
今日のマリーンズ×ファイターズの試合を見て、がちがちに硬くなってしまっているファイターズを感じた。5回にマリーンズが同点に追いついてからの流れは、あれっと思うほどファイターズからは遠のいてしまっていた。その理由がなんなのかがわからずに帰ってきてニュースを見ると、今日の先発投手であった金村がなんと監督批判をしていたという。 試合後のコメントだったということだが、ベンチに戻ってからの彼の感情が態度にも現れてしまっていたのではないかと感じる。昨年のマリーンズを例にあげるまでもないが、私には技術的なことはわからないが、優勝するチームの条件には次のようなものが挙げられるのではないかと思っている。
①チームの勝利のために自己犠牲をいとわない雰因気が外部からでも感じ取れる。
②大型連勝、または奇跡の逆転(神がかったような・・・)がある。
③不協和音がきこえてこない。
ファイターズに恨みがあるわけではないし、ファンの方には耳がいたい話かもしれないが、ハッキリ言ってこのような選手がエースを張っている以上、優勝の資格はないのではないかと感じている。私が監督ならばどんなに戦力的なマイナスが発生しようとも、即チームからはずすし、来期はチームから去ってもらうことになるだろう。愛してやまないパシフィック・リーグにこのような選手は必要ない。そう感じるのは私だけであろうか・・・。
プロ野球解説者の情けなさ (2005/11/6)
日本シリーズが終わって1週間以上がたった。各メディアでの今シーズン・シリーズへの評価も出揃ったところだが、どうしても納得の行かないことが1つだけある。それはタイガースの敗因に「試合勘」「日程の不公平さ」をあげる解説者のあまりの多さだ。確かに日程上の不備があることは確かだろうが、今回のタイガーズの敗因は誰がどう見ても調整ミスとしかいいようがない。なぜならば彼らはプロである。試合勘が鈍っていたから負けたというのは、どこへ行っても笑われるだけである。試合勘が鈍らないように調整するのが彼ら選手にとっての「仕事」であり、それを助け得なかった首脳陣の失態以外の何ものでもない。
マリーンズファンだから言うわけではなく、プロ野球ファンとして言わせていだたくと、それを理由に言い訳ばかりしている解説者があまりにも多すぎる。TBSで第4戦の解説をしていた元ホームランアーティスト(私が最初に野球ファンになった選手だからあえて名前は伏せるが)には失望した。何度ビデオを見返しても、優勝チームに対して「よくやった」の賞賛がなく、言い訳とも愚痴ともつかない言葉ばかりであった。全野球ファンをバカにしたあの発言は、一生忘れるつもりはない。
試合後、CSプロ野球ニュースに出てきたレギュラー解説者の太った元3流選手(Gブランド以外大した成績もないのであえてこう言わせていただく)も言い訳のオンパレード!日程の問題はシーズン前からわかっていたことで、終わってからそれを負けた理由にしてはいけない。世間から見ればいまさら何を言ってるんだという感覚でしかない。
賛否両論あるだろうが、プレーオフの問題もあり一筋縄ではいかない問題であることも確かである。しかし旧態依然としたセントラル・リーグばかりを賞賛する解説者が多い中、今回の言い訳をした方々に1つだけ問いたい。「あなた方は今シーズン何試合パリーグの試合を見たのか?」と。
その点今回好感の持てた解説者は伊原春樹氏(前西武・元オリックス監督)・加藤博一氏(元西鉄-阪神-横浜大洋)・田尾安志氏(前楽天監督)くらいだったように思う。これだけパシフィック・リーグが注目されながら、GTブランドだけにぶら下がろうというのが、私の応援できない理由である。
プレーオフにおけるライオンズ応援団の暴挙 (2005/10/10)
せっかくのプレーオフ、このことだけは言っておかなくてはなりません。応援団の問題です。西武の応援団によるレフトスタンドの過剰な席取りとゴネまくって観客を入れさせなかった事件ですが、誰がなんと言おうが非は西武応援団にあると思います。レフトスタンドがビジター応援スペースであることはわかりますが、そのすべてを応援団が占拠してもかまわないという論理は当てはまりません。
私もマリーンズファンである前に1人のプロ野球ファン(かつて子供の頃はライオンズ友の会に入っていたほどのファンでした)として言わせてもらうと、思い上がりもはなはだしいのです。冷静にファンの数、盛り上がりを考えればあのような行為に走るとは到底常人の行うこととは思えません。結果的にチケットを持ちながらも入れなかった人がいるという話を聞くと、いろいろな意見があるとは思いますが、ファンであったこと、プロ野球興業の球場運営に携わったことのある経験者としては到底納得できません。このような行為が野球ファンを亡くしてゆくことに気づかなければなりません。